もともと後背位でしていると、顔が見えないのは普通のことです。
でも、男性に見せて売ること“だけ”が目的のAVでは、
顔を向こうに向けたシーンが延々と続くようなことがあってはいけません。
TVや舞台で観客やカメラに向かって背中を見せるのがタブーなのと同じですね。
でも、後背位で攻めるシーンを女性の顔のほうから撮るわけにもいきません。
男性は自分でするときに近い視点で見たいものですし、
何より前からでは、男性が興奮する「女性を支配している」というニュアンスの映像が撮れません。
それに、結合部分を撮影できないのもAVとしてはマイナスです。
そういうわけで、後背位でも顔が見えるようにするための都合のよい方法が、
ああやって女性の片手を引っ張ってこちら側に顔を向けさせることなんですね。
女性が感じるからしているわけではなく、あくまでも撮影が目的です。
しかも、AV女優は非常に気が利いているので、
あの体勢になってもちゃんと感じたフリをしてくれます。
すると、素直(?)な男性は「ああすれば感じるんだ」と思いこみます。
こうやってカン違いの種が植え付けられていくわけですね(笑)
実際のセックスだと、この体位は不評のことが多いです。
まぁ、このほうが燃えるという奇特な女性も中にはいますが、
基本的には体に意味のないひねりを加えることはメリットがありません。
しかも、片手を引っ張りすぎて痛かったり、
無理な体勢で疲れたりして集中できないという事態も起こりえます。
ただ、こうやってひねることで、ちょうど膣内の気持ちいいスポットに
当たるケースもありますから、全くダメというわけではないです。
そういうふうに目的を持ってするのならありでしょう。
でも、「こうすれば感じてくれる」という思い込みでするのは完全にNGです。
無理にこういった体勢をとらせるのは、変に角度がついて痛みや違和感を与えることもありますし、
何よりイケるものまでイケなくなってしまうのが現実というものです。
残念なことに、AVの中では男性視点のNGプレイがごく自然に行われています。
これはAV自体が男性向けに作られている以上、仕方のないことかもしれません。
他に情報源がないせいか、AVがエンターテイメントとして優れているからかは分かりませんが、
AVの中の「異常」「雑」「下手」なセックスが、まるで「普通」「正解」であるかのように
無意識のうちに洗脳されてしまっている男性が(女性も)たくさんいます。
でも、AVがどういう目的で作られたものかを踏まえてみれば、こういった勘違いをすることもないと思います。
そう、AVは「女性を感じさせる」ものではなく「男性を感じさせる」ためだけのものですから。
見ていて「明らかにおかしい」と思うようなものは大抵の人が気づけるのでよいのですが、
ごくごく小さなところでは気づかないうちにこうした洗脳がされていきがちです。
手の動き、強さや速さ、体位、女性側の反応、愛撫の方法、視線、音の立て方…などなど、
ちょっとしたことでもそれが正しいとは思い込まずに疑いながら見るようにしましょう。
(細かいところは徐々に記事にしていきたいと思います)
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