できちゃった婚、通称デキ婚の話題です。
芸能界などでもかなり増えていますし、
身の回りでもお腹がふくらんだ状態で挙式を行う人も増えています。
…なんて記事を、前にも書きましたね(笑)
http://kyouyablog.blog.2nt.com/blog-entry-465.html
そう、世間で言われているデキ婚のデータについて、
たまには(?笑)まじめに検討してみたものです。
平成17年の発表データを使っていましたが、
どうやら当時はあれが最新だったようですね。
そして、つい先日の12月9日。
厚生労働省が最新の「出生に関する統計」を発表しました。
さらに、この発表を受けて「4人に1人ができちゃった婚」
といった感じのタイトルのニュースが出回りましたね。
出産した年齢が若いほど割合は高く、10代で8割、
20代前半でも6割を超える…なんてことも書かれています。
さて、このニュースを見て多くの人はどう思ったか?
「結婚した夫婦の4人に1人がデキ婚!?」
「10代で80%なんて、ほとんどがデキ婚だな・・・」
おそらく、こういった感じではないでしょうか。
もちろん、こういった読み方が間違いだということは、
ここの読者の皆さんはお分かりですね?
そう、ここでの割合は「結婚した全てのカップル」ではなく、
「1人目を出産した人」の中での割合なので、実際と誤差があるんですね。
出産しない人も増えていますし、出産する前に離婚する人も多いです。
また、結婚してからまだ出産してない人もいますが、
そういう人がカウントされるのはしばらく後のことになります。
19歳で結婚して「1年後に産もう」となったら出産は20代ですね。
「子供は25歳になってから」と口にする女性は意外と多いですが、
そういう人は結婚が20代前半でも出産は20代後半になります。
「子供は何年かしてから」と考える夫婦は若い世代ほど多いはずですよね。
デキ婚の人は漏らさずすぐにカウントされてしまいますが、
デキ婚でない人は次の世代でカウントされたりするので、
若い世代ほど高い数値が出やすくなってしまうわけです。
なので、80%はさすがにいきすぎの歪んだ数字だと思いますね。
ちなみに厚生労働省の統計資料中でもちゃんと、
「なお、この割合は結婚期間が妊娠期間より短い出生の嫡出第1子出生に占め
る割合であって、婚姻に占める割合ではないことに注意する必要がある」
と断り書きがしてあります。
また、ニュースの記事内にも書いてありました。
「2009年中に最初の子どもを産んだ女性のうち、4人に1人が
結婚前に妊娠したいわゆる「できちゃった結婚」だったことが、
厚生労働省が9日に公表した統計分析で分かった」
ほら、最初の1行目。
“2009年中に最初の子どもを産んだ女性のうち”とありますね。
「そんなので分かる人がいるか!」という感じですが、
ちゃんと書いてある以上はウソ情報ではありません(笑)
でもやはり、マスコミにも問題があると思います。
一番の問題は「誤解しやすい形」で流していることですね。
「4人に1人ができちゃった結婚!」「10代で8割を超える!」
なんていう書き方を大々的にすれば、それはみんな誤解しますよ。
表現の仕方1つで、どういうふうにでも伝わるものですから。
これに限らず、マスコミの流す情報の受け止め方には注意が必要です。
わりと信頼度の高いとされる新聞社でもこれですからね。
テレビや雑誌なんかがいかにアテにならないか分かると思います。
分かっていて躍らされるのを楽しむのはよいのですが、
知らずに踊らされないように気をつけましょうね。
<おまけ>
ちなみに厚生労働省の統計資料中では「デキ婚による出産」を、
「結婚期間が妊娠期間より短い出生」となっています。
ものすごく分かりにくい表現ですね(笑)
元の資料を見てみたいという方は
「結婚期間が妊娠期間より短い出生の傾向」で検索してみてくださいね。
そこにはもっと詳しい計算基準なども載っており、それを読むと
「同棲→デキ婚はデキ婚にカウントされない?」
「結婚後何らかの理由で同居できなかった人はデキ婚にカウントされる?」
「3週の調整期間があるから、実はもっとデキ婚が多いかもしれない?」
などの様々な疑問が湧いてくると思います(笑)
数字や統計が好きな方はどうぞ。
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といった感じのタイトルのニュースが出回りましたね。
出産した年齢が若いほど割合は高く、10代で8割、
20代前半でも6割を超える…なんてことも書かれています。
さて、このニュースを見て多くの人はどう思ったか?
「結婚した夫婦の4人に1人がデキ婚!?」
「10代で80%なんて、ほとんどがデキ婚だな・・・」
おそらく、こういった感じではないでしょうか。
もちろん、こういった読み方が間違いだということは、
ここの読者の皆さんはお分かりですね?
そう、ここでの割合は「結婚した全てのカップル」ではなく、
「1人目を出産した人」の中での割合なので、実際と誤差があるんですね。
出産しない人も増えていますし、出産する前に離婚する人も多いです。
また、結婚してからまだ出産してない人もいますが、
そういう人がカウントされるのはしばらく後のことになります。
19歳で結婚して「1年後に産もう」となったら出産は20代ですね。
「子供は25歳になってから」と口にする女性は意外と多いですが、
そういう人は結婚が20代前半でも出産は20代後半になります。
「子供は何年かしてから」と考える夫婦は若い世代ほど多いはずですよね。
デキ婚の人は漏らさずすぐにカウントされてしまいますが、
デキ婚でない人は次の世代でカウントされたりするので、
若い世代ほど高い数値が出やすくなってしまうわけです。
なので、80%はさすがにいきすぎの歪んだ数字だと思いますね。
ちなみに厚生労働省の統計資料中でもちゃんと、
「なお、この割合は結婚期間が妊娠期間より短い出生の嫡出第1子出生に占め
る割合であって、婚姻に占める割合ではないことに注意する必要がある」
と断り書きがしてあります。
また、ニュースの記事内にも書いてありました。
「2009年中に最初の子どもを産んだ女性のうち、4人に1人が
結婚前に妊娠したいわゆる「できちゃった結婚」だったことが、
厚生労働省が9日に公表した統計分析で分かった」
ほら、最初の1行目。
“2009年中に最初の子どもを産んだ女性のうち”とありますね。
「そんなので分かる人がいるか!」という感じですが、
ちゃんと書いてある以上はウソ情報ではありません(笑)
でもやはり、マスコミにも問題があると思います。
一番の問題は「誤解しやすい形」で流していることですね。
「4人に1人ができちゃった結婚!」「10代で8割を超える!」
なんていう書き方を大々的にすれば、それはみんな誤解しますよ。
表現の仕方1つで、どういうふうにでも伝わるものですから。
これに限らず、マスコミの流す情報の受け止め方には注意が必要です。
わりと信頼度の高いとされる新聞社でもこれですからね。
テレビや雑誌なんかがいかにアテにならないか分かると思います。
分かっていて躍らされるのを楽しむのはよいのですが、
知らずに踊らされないように気をつけましょうね。
<おまけ>
ちなみに厚生労働省の統計資料中では「デキ婚による出産」を、
「結婚期間が妊娠期間より短い出生」となっています。
ものすごく分かりにくい表現ですね(笑)
元の資料を見てみたいという方は
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そこにはもっと詳しい計算基準なども載っており、それを読むと
「同棲→デキ婚はデキ婚にカウントされない?」
「結婚後何らかの理由で同居できなかった人はデキ婚にカウントされる?」
「3週の調整期間があるから、実はもっとデキ婚が多いかもしれない?」
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