ちなみに、私が今まで記事にしなかったのは、
基礎体温法だけでは避妊効果はほとんどないと思っていて、
これをもとに安易にセックスすると余計に危険だからです(苦笑)
そもそも、基礎体温法は“予測”のための方法ではありません。
後から振り返っていつが排卵日だったかということしか分からないんですね。
本来は“体調管理”のための方法なので、過信はしないでください。
<基礎体温の仕組み>
女性は生理や排卵が周期的にきますよね。
実はそれに合わせて体温も周期的に変化しています。
なので、体温を測ることで妊娠の可能性が高い排卵日が分かるというわけです。
排卵日が分かれば、妊娠したい人はその前後でセックスをします。
反対に妊娠したくない人は、その前後はずらすようにします。
(精子の寿命(3~7日)と卵子の寿命(1~2日)も考えるのをお忘れなく)
それでは体温がどうやって変化するかというと、
ちょうど排卵日を境にして、その前が低温になり、その後が高温になります。
その名の通り、温度が低い期間が“低温期”、高い期間が“高温期”ですね。
例として生理周期が28日の女性でいうと、
生理が始まってから排卵日までの約14日間が低温期で、
排卵日から次の生理前までの約14日間が高温期です。
低温・高温といっても何度も変化するわけではなく、とても小さな変化です。
実際には小数点以下の差で、よく言われるのは0.3度くらいです。
(例えば、低温期が36.2度くらいなら、高温期は36.5度くらいですね)
なので、毎日の体温変化を正確に記録することが欠かせず、
日による誤差や、女性の体質によっての癖もあるので、
「温度が上がったら排卵日を過ぎたな」くらいに覚えても意味がありません。
なお、排卵日当日は低温期よりもさらに少し体温が下がるともいわれますが、
これは起こらない女性も多く、この判断法に否定的な見方の専門家もいます。
<基礎体温の測り方>
基礎体温は動かずに数時間安静にした後の体温です。
なので、普通は朝起きてすぐの、体を起こす前に測定します。
温度も正確に測らないと意味がないので、必ず婦人用体温計を使いましょう。
測り方は、脇に挟むのではなく舌の下にはさんで測るのが基本です。
(舌下型といいます)
測った結果はノートなどに記録しておきましょう。
ただ、今は毎日の記録や排卵日予測までしてくれる高機能の体温計や、
毎日の体温を入力するだけでグラフ化してくれるサイトもあるので、
そういったものを上手に利用するのもいいと思います。
ただ、風邪や体調不良で変化する場合もよくあることなので、
毎日測って正常な体温を知ることも大事です。
睡眠不足も敵なのでそこも注意してください。
なお、基礎体温は単に温度が高いか低いかだけ見てもあまり意味がありません。
妊娠や避妊のための予測に使いたい人は、
最低でも次に書くことくらいはやっておいてくださいね。
<自分の平均体温とパターンを知る>
最初1ヶ月間は参考にしないでしっかりと記録をつけることに集中し、
その月の実際の生理日をもとに前回の排卵日を割り出して、
その日以前の低温期の平均体温と、その日以降の平均体温を出しておきます。
もし、この平均体温の差が0.3度以上ないようだと、
あなたには基礎体温法はあまり適さない可能性があります。
別に異常というわけではないですが、排卵日の特定がしにくいんですね。
次に、あなたの体温変化をグラフ化してみましょう。
このグラフが、ある日(排卵日)を境にはっきりと高温期になっていて、
そのまま生理日までまっすぐ横に続き、生理日でストンと落ちる形なら、
あなたは基礎体温法でわりと正確に排卵日が算出できます。
そうではなく、徐々に体温が上がっていくようなグラフや、
1度上がった体温が途中で下がってまた上がるようなグラフなどだと、
排卵日の算出はあまり正確にできないと思ってください。
とりあえず、最初に上がった日以降が排卵日の可能性が高いんですが、
そこから後のどのタイミングで排卵したか確実なことが言えないんですね。
なので、次の生理がくるまではずっと危険日といえます。
また、まったく高温期がない女性や、高温期が極端に短い女性もいます。
前者だと月経不順で生理が遅れているだけの可能性があり、
後者も低温期のどこかで排卵が起きた可能性があるため、毎日が危険日です。
こういった場合は、基礎体温法はほとんど役に立ちません。
なお、高温期がないのに月経だけ起こるなら、無排卵月経の可能性もあります。
最近は無理なダイエットなどでこういう女性も増えていますから、
心当たりのある女性はすぐに生活を見直すか、婦人科を受診しましょう。
あなたのパターンによって基礎体温法をどう解釈するかが変わるので、
単純に「温度が上がれば排卵日」と覚えるようなことはしないで、
自分の温度変化の癖をちゃんと知ってから使ってください。
<妊娠した場合>
妊娠した場合は生理以降の低温期がなく、高温期のままの体温が続きます。
体温が上がる原因の黄体ホルモンには寿命があるので、
高温期が18日以上続けば妊娠の可能性がかなり高くなります。
こちらのほうが分かりやすいですね。
もちろん、風邪や体調不良などで体温が高いままになることもあるので、
これだけで絶対に妊娠が確認できるわけではありません。
妊娠希望の女性だと、高温期が続くかどうかに一喜一憂する人もいますが、
基礎体温よりも妊娠検査薬を使うか、婦人科を受診してくださいね。
ちなみに妊娠したい人は、はっきり高温期に入ってからセックスしても遅いです。
卵子の寿命は最大で1日程度ですが、もっと短いとする説もあるくらいなので、
基礎体温法で排卵日が分かった翌日にセックスしていては少し遅いです。
それよりも、精子の寿命が3日程度と長いことを利用して、
そろそろ排卵日がくると思われる日の1~3日前にするほうが確率を高めます。
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