HIV(エイズ)

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  男女の性の悩みに答える、ちょっと大人のマジメなブログです

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HIV(エイズ) 

最も有名な性病ではないでしょうか。
実はHIVは他の性病と比べて感染率も低く、予防もしやすいです。
しかし、感染したかどうかが分かりにくいのと、まだ治療法が確立されていないというのが難点です。
他の先進国とは逆に、日本では感染者が増え続けています。
(それだけナマでセックスするということでしょうが)


<感染経路>

性行為、輸血、母子感染の3つしかないと言われています。
もちろん注意すべきは性行為ですが、精液や愛液と粘膜間では感染しやすいものの、だ液などでは滅多に感染しません。
ナマのセックス、ナマのフェラ・クンニ、ナマのスマタなどが危険行為です。
要するに性器(精液・愛液)とその他の粘膜が直接ふれる行為ですね。

なお、もう1つ気をつけないのが血液感染です。
普通なら多少のディープキスでも感染しませんが、口内炎がある状態だと相当危険になります。
最初HIVがゲイの間で流行したのも、アナルセックスで出血することが多かったからですね。
同じナマのセックスでも、性器に傷があると確率はさらに高くなります。
精液・愛液よりも血液の危険度は高いですので、ハミガキの共用なども避けましょう。

ちなみに、HIVの感染力は他の性病に比べると極めて弱いです。
1回のセックス(ナマで中出し)で感染する確率も1%以下だと言われています。
なので、軽くフェラをしたくらいだと精液にも血液にもふれていないので、確率はかなり低いわけですね。
恋人と何回もセックスしていて、実は恋人がHIVだと発覚したときに検査したら自分は陰性だった…という話もあります。
ただ、その1%がいきなり1回目に来ることもあるのが怖いところです。
過剰に気にしてストレスになるのもよくないですが、気にしないのも問題ですから、バランスを大事にしてくださいね。



<症状>

健康な人とまず変化がないです。
そもそもHIV(エイズ)は免疫機能に異常が生じるだけの病気だけですから、エイズにかかったからすぐに体調が悪くなるというものではないんですね。
しだいに免疫力が弱まっていきますが、平均10年と言われる潜伏期間の間はほぼ無症状で過ぎていきます。

さらに免疫力が更に低下してエイズの発症が近づくと、しつこい下痢やひどい寝汗、理由のない急激な体重減少などがおきます。
免疫力がほとんどなくなっているために、健康な人では問題にならない種類のカビ、原虫、細菌、ウイルスなどによる日和見感染症や悪性腫瘍、神経障害など、様々な症状を引き起こします。
この様々な症状を総称して、エイズ(後天性免疫不全症候群)といいます。



<潜伏期間>

1~2週間後に風邪に似た症状が出て、しばらくするとおさまり、その後平均10年の潜伏期間を経て発症します。
もちろん潜伏期間中も他の人に感染します。

ただ「1~2週間後に風邪と同じ症状が出る」というのはネット上でよく見かける表現ですが、医師に言わせると症状はないことの方が多いそうです。
つまり、実質10年間は無症状だということですね。
もちろん、外から見ても普通の人と変わらず、見た目だけでは専門医でも区別はつかないそうです。

「怪しいセックスをしてから風邪っぽい…俺は大丈夫だろうか?」なんて悩んで検査を受けに来る人は多いですが、たまたま体調を崩していることがほとんどです。
のどが痛い、腹痛がする…など心配になるといくらでもそれらしい症状は出てきますから、はっきりさせるには検査するしかありません。

ただ、ややこしいことに、感染してから検査結果が出るまでにある程度の期間が必要です。
6~8週間と言われていて、最近では1ヶ月程度で結果が出る検査法もできたようですが、基本的には3ヵ月後の検査が最も正確で無難です。
3ヶ月間は心配でしょうがないわけですが、慌てて受けて検査ミスでは意味がありませんから、やはり3ヵ月後に受けるようにしたいものです。


<その他の影響>

妊婦の場合、約25%が母子感染を起こすそうです。
ただし、薬の服用などによって胎児への感染確率は2%未満に減少するそうです。
また、帝王切開で出産した場合、胎児へのHIV感染リスクをさらに低下させられるケースもあるそうですから、母子感染の確率はかなり低くなってきています。



<治療>

医学も進歩しており、HIVも昔ほど「死の病」ではなくなりました。
抗HIV薬を飲み続けることで、発症自体を抑えることも可能となってきています。
ただし、薬剤だけで月に5~6万円(保険適用で)、さらに検査費用や他の感染症の治療費も加えるとかなりの額になります。
そして投薬は一生続けなければならないので、トータルで考えるとものすごい金額ですね。
やはり感染しないよう注意するのがいちばんですから、他人事だと思わずに注意してください。
今の日本では、宝くじよりも当たる確率が高いわけですから。


検査結果は最短翌日 性病検査セルシーフィット(こちらのほうが検査できる性病の種類は多いです)

性病検査STDチェッカー(こちらのほうが種類が少ないぶん安めです)
質問なんですけど、HIVにかかわらず性病はお互いが初めてなら感染はしないのですか??
[ 2008/12/22 ] しょうへい[ 編集 ]
しょうへいさん、こんばんは。

初めてでも相手が病気を持っていれば感染しますよ。
HIVなら記事にあるとおり輸血や母子感染がありますし、キスだけで感染するものや、ヘルペスのように普通にふれるだけで感染するタイプのものもありますからね。

逆に、多くの相手と経験している人とする場合でも、その人が検査で無病であることが確認できさえすれば感染はしません。
大事なのは経験があるかないかよりも、病気を持っているかいないかですね。

お互いセックス経験が無ければ性病の危険性はよっぽどないですが、100%安心したければ2人とも検査するしかない…としか答えられませんね。
[ 2008/12/22 ] 斉藤享哉[ 編集 ]
初めての書き込み失礼致します。
みやまと申します。


斎藤様のblogについ先日、出会い、なかなか人に聞けない悩み等を丁寧に記事にされているので、私自身コンプレックスとして悩んでいた事も軽減され、とても感謝しております。


『性病感染の危険行為』の記事とこちらに書き込むか悩みましたが、HIV関連についての情報なので、こちらに書き込み致します。


それは、『猫のHIV(エイズ)』に人間が感染する可能性もある事です。

以前、私は近所の野良猫がケンカで傷付いたのか、右目が飛び出て酷い状態を見ていられず、手当てをしようと消毒液・包帯・ティッシュでなんとかしようとしましたが、消毒液の痛みから怯えて、結局手当てが出来ないままでした…。

その話を母(現役の保健センター勤務の看護師です)にしましたら、傷口等から猫のエイズが人に移る可能性があるから気をつけろと酷く心配と叱りの言葉をうけました。

人間同士と同様に、血液・傷口等から感染する様です。
私は幸い、猫の傷口に直接触れてはいなく、使用した包帯・ティッシュ・消毒液も気を付けて捨てたので、自分自身の傷口も手足にありませんでしたので、よっぽどの事でない限り、感染していないと思いますが、心配なので近々検査をしようと思っています。


家猫等は大丈夫かと思いますが、野良猫等はあまり無闇に触らない方が良いのかも知れません。
引っ掻かれたり等しましたら、気を付けた方がいいのかと思います。


変に不安を煽りたくありませんが、HIV感染の可能性の1つとして書き込み致しました。

斎藤様のblogで私自身の不安は軽減されているものの、まだ悩み事がありまして、今後、ご相談させて頂きますが、その際には、どうぞよろしくお願い致します。


長々と大変失礼致しました。
[ 2009/07/22 ] みやま[ 編集 ]
みやまさん、コメントありがとうございます。
不安軽減のお役に立てているようで何よりです。^^

猫のエイズ(HIVならぬFIV)は一時期話題になり、人間に感染するかもしれないという噂があったためそのように誤解している人も多いですが、現時点では感染しないという見方が一般的ですね。

参考までに、信頼性の高いと思われるサイトを紹介しておきます。(性関連のサイトからリンクされると迷惑と感じる人も多いので、直接リンクはしていません。見る場合は先頭に「h」をつけてください)

ネコのウイルス病公式サイト:ttp://www.catvirus.jp/home/fiv/prevent.html
杉山区獣医師会:ttp://www.s-vet.com/client/fiv.htm
Wikipedia:ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%AB%E5%BE%8C%E5%A4%A9%E6%80%A7%E5%85%8D%E7%96%AB%E4%B8%8D%E5%85%A8%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

保健センターというと母子保健・老人保健といった「人」が対象の機関ですから、おそらく動物については上のサイトのほうが正しいと思います。お母様も子供のことが心配で、万一を心配して言われたのではないでしょうか。^^

>まだ悩み事がありまして、今後、ご相談させて頂きますが、その際には、どうぞよろしくお願い致します。

了解いたしました。その際は遠慮なくどうぞ。
[ 2009/07/22 ] 斉藤享哉[ 編集 ]
本日、『猫のHIV感染』について書き込み致しました、みやまです。

即日のお返事ありがとうございました!
そして、また斎藤様からお勉強させて頂き、感謝しております。


母の職業上、サイト等で真偽を調べる前に信じてしまうんですね。
それを(母を看護師として尊敬していますが)間違った知識として、長々と貴重なコメント欄に書いてしまい、申し訳ありません…!!
それを、とてもご丁寧にお返事して頂けて、有り難く、また自分自身の勉強不足に恥ずかしさを憶えます。

動物が好きなのですが、それで万が一HIV感染し、知らないまま大切な人と自分を傷付けてしまったら、元の木阿弥だと感じたものですから…。


本当にありがとうございました!
『聞くは一瞬の恥。聞かぬは一生の恥』ですね。
そういう意味でも、本当に勉強や悩みの軽減になっており、このblogに出会えて幸せだと思います。


他の記事やコメントを拝見して、少しでも多くの方(特に未経験の中高生)が、初体験前に斎藤様のblogに出会えると良いと願います。

そして、私のコメントを読んで、一瞬でも不安になった・不快な思いをさせてしまった方々に、深くお詫び申し上げます…!!


斎藤様、今後もどうぞよろしくお願い致します。

それではまた、長々と大変失礼致しました。
[ 2009/07/22 ] みやま[ 編集 ]
いえいえ、どういたしまして。^^
実は私もネコのエイズが存在すると聞いたときに同じことを思って調べた経緯があるんですね(笑)
他の動物だと傷を負わされることは少ないですが、犬と猫は身近なだけにやっぱり気になりますよね。(ちなみに、犬のエイズは今のところ見つかってないみたいです)

そうですね、私もできるだけ多くの若い人に読んでもらいたいと思いますね。失敗しないでよいことで失敗しないためにも。

>斎藤様、今後もどうぞよろしくお願い致します。

いえいえ、こちらこそよろしくお願いします。^^
丁寧なお返事をありがとうございました。

[ 2009/07/22 ] 斉藤享哉[ 編集 ]
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